私の休みが晴れ予報だったので、また観音崎に繰り出すことにした。
今回はコロナウイルスの影響で長期休暇中の息子と2人でアジを狙う。
この息子、何度か当ブログに登場しているが、釣り嫌いである。生きてる魚に触れないビビリな子。子供は生き物を触りたがるものじゃないですかね?
父親としては釣り大好きな相棒として成長してほしいと密かに願っているのだが、思うようにはいかないものです。
釣りの楽しさを知ってほしいので、休み中にあの手この手で誘い出す訳です。
と言うわけで、コンビニでコマセを買うのと併せて、息子にスナック菓子を買ってあげる。本日の初釣果は息子となった(笑)
駐車場でいつものようにマイボート『ジョイクラフト ブルーサファイア295』を組み上げ、砂浜に引いていく。観音崎での出航も慣れてきた。

前回の反省を踏まえて、今回はウェーダーを準備した。
息子を乗せたまま、ボートを海に押し出し、海底からタイヤが浮いたらランチングホイールを上げる。
これなら無理な力も要らない。ウェーダーのおかげで楽チンだ。また一つ賢くなった気がする。
前回釣行時の帰り際に調査して魚探に反応があった、観音崎京急ホテル沖合の水深25メートル付近を目指す。前回は新品のフォールディングアンカーを根掛かりで失った。対策として今回は自作アンカーを用意した。

手間は掛かるが、原価は数百円なので失くしても懐のダメージは少ない。
マイ魚探、ホンデックスPS-611CNを睨みつつ投入場所を探る。
ボートが流される方向を確認して慎重に投入。どうだ?
うーむ。思った場所にボートを付けるのは本当に難しい。場所がずれてしまった。まあいい。ここでやってみよう。
前回はアミエビをコマセにしたが、どうもフグやウミタナゴが多くなるような気がするので、今回はオキアミのみを使用する。
ついでにカワハギも狙うためにアサリを用意している。カワハギは我家で最も人気があるのです。
オキアミを海水で溶かし、息子のビシに詰めて投入させる。すると間もなくアタリ。ファーストヒットはカサゴだった。唐揚げに丁度良いサイズ。
続けて息子の餌を付けて投入させ、アジの誘いかたを教えていると、またしてもカサゴ。魚を触れない息子のために取ってやり、仕掛けを下ろすとプルプルとアタリがあって、上げるとメバル。さらに続けてベラ。
私も竿を出したいが、息子が快調に釣るので落ち着くまでサポートすることに。今日はフグも来ないし、カサゴは入れ食いに近い。アジはいないようだが、息子はご機嫌だからいいだろう。
風向きが変化してポイントが変わるとアタリが落ち着いたので私も釣り開始。と思ったが息子の根掛かりを処理したりで忙しい。隙を見てカワハギ仕掛けを下ろしてみるがやはりカサゴが釣れる。スズメダイも釣れだした。
その後も息子は飽きないペースでポツポツと釣り、私がサポートをしている間に上がる時間となる。丁度コマセも切れたので終了することに。忙しくて写真を撮っていないことに今頃気づく。
持ってきたのは一番小型のクーラーだが、ほぼ満タンになった。息子は『パパより釣れた』と上機嫌。
自作アンカーも無事回収して浜辺に戻る。このアンカーが機能して、問題なく回収出来たのは大きな収穫だと思う。

さて、ボートを駐車場で片付ける。洗うのは自宅でやるので簡単に畳んで車に仕舞う。
帰宅して釣れた魚を嫁さんに渡し、ボートを洗おうと広げると、何やらプラスチックの部品とバネがフロアに転がっている。なんだろうと思ったらエアバルブの部品だった。バルブの先端にある、弁を開けたり閉めたりする部分が破損したようだ。

弁が開けっ放しになっているので充気出来ない。他の気室を充気して、とにかく洗って片付けた。
調べてみるとこのトラブルはよくあるようだ。エアバルブは簡単に交換出来るようなので、ネットで購入することにしよう。
さて、一応片付けも済んだので夕食だ。
カサゴは大きいのは刺身、小型は唐揚げに。メバルとスズメダイは煮付にしたがどちらも美味しい。カサゴに息子が入れ食いになっている。



カサゴの頭は味噌汁に入れてみた。絵面はイマイチだが味は悪くない。釣った魚はなるべく余さず食べるようにしている。前日に半日船で釣ったアジのなめろう、骨せんべいも出て食卓は賑やかであった。



自分で釣った新鮮な魚を調理して美味しくいただく。これが釣人の特権だろう。
満足気な息子の顔を見ながら 『よしよし、次はフィッシュグリップを買ってあげよう…』 などと密かに考えている。
『我が相棒作戦』が進展したと喜ぶ父なのだった。