
今日は久しぶりに休みと天気が噛み合った。
先日調査した観音崎へ向かう。昼からから西風が強めに吹く予報だったから、相模湾は避けたほうが無難と判断した。
午前中勝負と言うことで、7時過ぎに現地到着。ボート組立てにかかる。
いつもの葉山新港とやや勝手が違うが、滞りなく組み上げる。
さて、問題はここから。
組み立てたボートを引いて駐車場のゲートをくぐる。おっ、なんとか通過できた。(船外機はぶつかるので乗せられません)
そのままボートを引いて海際の車止めを外す。ボートを置いて車止めを戻し、一度駐車場に車を取りに行く。
車を駐車場から出してボート近くに停車。車から船外機を出してボートに載せる。船外機を付けた状態で駐車場のゲートを潜れればこんな手間は要らないんだけど、仕方ない。
船外機をボートに載せたら再度車を駐車場に入れる。平日は駐車場が無料なので何度も出し入れ出来るのでありがたい。週末はやり方を考える必要があるな。
そんなわけでボートに船外機、ロッドスタンドも装着して出航準備完了。砂浜にボートを引いていく。
砂浜に降りるところに小さな階段があるが問題なく降りることが出来た。
最後にマイ魚探、ホンデックスPS-611CNをスターンにくくりつけてスタンバイOK。
ここからボートに乗り込んで颯爽と漕ぎ出したかったが、トラブル発生。
葉山新港ではランチングホイールを下ろしたままスターンから入水し、少し漕ぎ出して安全な場所でエンジンスタート。沖に出たところでランチングホイールを上げる順番でやっていた。
観音崎では、波打ち際にボートを浮かべた状態でランチングホイールを下ろしたままボートに乗り込むと、私の体重でランチングホイールが砂に埋まってしまう。
仕方ないのでランチングホイールを上げようと試みるが、荷物満載のボートは重く、なかなか上げることが出来ない。そのうち長靴の上から海水が浸入してしまった。
力ずくでランチングホイールを上げたが、いかにも重労働であった。濡れた足で一日釣りをするのもこの時期辛い。
砂浜から出航するならウェーダー必須だと理解した。ゴム臭いし蒸れるので出来れば使いたくなかったのだが…。
初めての出航場所なので沈み根に気を付けながらオールで沖合いに移動して船外機を始動。
ヴィーン!と軽快にスタートしてくれた。前回アンカーロープを巻き込んで負担を強いたが、問題は無いみたいだ。
出航までは難儀したが、文字通り颯爽と沖に出る。この時がボート釣りの一番幸せな時ではないだろうか?

観音崎は昨年、カヤックフィッシングのために訪れている。その時は太刀魚が一尾上がっただけだった。魚探も無かったのでどういう状況で釣れたのかもわからない。
まずは魚探で海底の地形を注視しつつ魚を探す。が、海底に起伏がなく、魚も見当たらない。
仕方ないので魚探に表示されている、根がありそうなポイントに向かう。
目的地に着いて魚探を見ると、なるほど、小さな根があるようだ。ただ、魚の反応が無いのが気にかかる。
いつまでも徘徊するわけにもいかない。今日はここで試してみよう。
前回根掛かりで失ったフォールディングアンカー2.5kg。今回はネットで注文した新品を使う。
風向き、潮の向きも北西から南東。狙いを定めてアンカーを投入。着底したらアンカーロープを水深の2倍程度に伸ばして完了。
思っていたのとは少し違う場所に着いたようだ。魚探に反応は無いが、これで始めよう。
コマセを網袋に入れて海中に吊るす。溶ける間に仕掛けを準備、釣り座のセッティングを行う。
おや?冷凍オキアミとアミエビコマセがなかなか溶けない。海水を触って気づいたのは、葉山と較べて水温が低いこと。ひんやりと冷たい。
コマセが半分溶けたのでアジ仕掛けにオキアミを付け、アミエビとオキアミを混ぜたコマセを40号のビシに詰めて投入する。
2本竿を前提として、置き竿出来るようにロッドキーパーを使う。第一精工の受け太郎をネットで購入しておいた。
本当はスーパー受け太郎を買おうとしたが誤って受け太郎を注文してしまった。スーパー受け太郎のほうが竿のホールドがしっかりしていたのだが…。
海底から2mを狙ってコマセを振り、置き竿にしてアタリを待つ。その間に次の竿を準備。
と、竿先に反応があり、巻き上げるとベラ。普段ならリリースだが、この先釣れるかわからない。それに結構旨いので持ち帰ることにする。

続けて投入するとすぐにアタリ。巻き上げると良型フグ。ショウサイフグだよな?旨いのだろうが、自ら捌くリスクは負えないのでリリース。元気に帰っていく。


続けてフグの一荷。さらにフグとハゼ?結構忙しい。

置き竿にアタリがあり、竿を取ると今までよりも強い手応え。これはなんだろう?
底から海面まで一定のリズムでグングンと引いてくる。鯛でもカワハギでもないようだが、果たして?
上がったのは30cmを越える良型のフグであった!残念。釣船なら船長が捌いてくれるだろうから大喜びするところだが。

その後潮が緩くなるにしたがってフグは落ち着き、ベラのアタリが多くなる。ベラもおかず分は確保したからもう要らないが、針を飲み込む子が多い。弱った個体は持って帰る。


昼過ぎにコマセが尽きたので今回の釣行はここまでにする。
アンカーを上げようとしたらまたも根掛かり。アンカーロープを手繰り寄せ、船首部分に固定、ボートを動かして外そうと試みるも、駄目だった。
運良くアンカーロープが外れたのでアンカーロープをカットしないで済んだ。少し弱めに固定していたのが幸いした。
だが、2回連続でアンカーを失うのは痛すぎる。ベテランボートマンが言っていた『いちいちアンカー買ってたらキリ無いよ!』という言葉が甦る。
次回のために付近の海底を魚探で探りつつ、観音崎の砂浜に帰着した。

砂浜から上陸するのも今回が初めてだが、想像以上に大変であった。
まず、ランチングホイールを下ろすのが大変。荷物満載のボートを持ち上げるのはキツイ。
どうにかランチングホイールを下ろしてボートを砂浜に引き上げる。まさに全力で引っ張り、砂浜から道路に上がる階段まで来た。
ここで荷物をあらかた下ろしてボートを階段の上に上げ、再度荷物を載せて駐車場まで移動。やれやれ、やっと到着だ。
駐車場は平日でもそれなりに人が多い。道行くおじいちゃん達が物珍しげに声を掛けてくる。
水を持ってきていたが落ち着かないし、自宅に戻ってボートを洗うことしにた。
そそくさと荷物を纏めて撤退。家路についた。
車を走らせながら今回の釣行を思い返す。
初めてボートを出した場所の割にはスムーズにやったのではないか。事前に下見しておいたからだろう。
砂浜から出航、上陸するのは予想以上に大変だった。少し工夫しないと駄目だな…。
アンカーをロストする確率が高過ぎ。どうしたら回収出来るだろう?それともコンクリートブロックで代用してみるか?
そんなことを思いながら帰宅し、片付けを済ませたらすっかり夜になった。
持ち帰ったベラは刺身と塩焼きに。雑魚扱いされるベラだけど、結構旨いと思う。身が柔らかく、ぬるぬるして捌きにくいのが嫌われる原因ではないか。現に関西では割と人気の魚だと聞く。



厳しい時期だが、そろそろ真鯛やハタでも釣りたいものだ。
すっかり疲れたので今日は早めに寝ることにする。
少しずつだか経験値が増えていると思う。次回はどんな発見があるだろう?