
何日も続いた雨が上がって晴れとなったので、ついにマイボート ジョイクラフト ブルーサファイア295の初出航となった。
まず自宅にてエンジンオイルを充填する。かなり入れにくい場所なので横倒しにしないと無理。



充填完了して葉山新港に向かう。途中のガソリンスタンドで携行缶にガソリンを入れてもらう。
最近事件があり、スタンドによっては携行缶に入れてくれなかったり、用途を確認されたりするらしい。

葉山新港に10時に到着。利用申請を済ませ、港内にてブルーサファイア295を組み立てていく。
一度自宅で組んでいるので概ね大丈夫。まごつきながらも徐々に船の形になっていく。

とは言え出航準備に一時間かかった。初回だから仕方無いとは思うが、持ち物も念のためにと余計なものを持ってきたので、ボート上はほとんどスペースが無い。
これでは2人乗りは無理なのでは?釣り道具は思いのほかスペースを取ると実感した。
何度かやってみて、不要なものを削減していこう。あまり費用を掛けたくないが、ロッドホルダーなど擬装も必要かもしれない。
ともかくやってみないとわからない。車を駐車場に移動。ブルーサファイア295を引っ張り港のスロープに向かう。

さて、ボートを購入するにあたってはいろいろとネットから情報を拾って参考にしてきたが出航時の画像はあんまり無いんですよね。
そう言えばホンダ2馬力船外機、どうやって始動するんだっけ?自宅でボートを組んだとき室内だったしガソリンもなかったからホントの初火入れ。説明書読んだけどうろ覚え。
…急速に込み上げる不安。
慌ててYouTubeで動画を確認。有難う、ネオネットマリンさん。
出航時は船尾(スターン側)から水に入るのか、それとも船首(バウ側)から?
どちらでもいいのかも知れないが、スロープからなら船尾から入るほうが良さそう。その方が濡れなそうだ。
船尾から入るとすぐに浮くので、手でボートを90°横向きに。サイドからボートに搭乗すると簡単に乗れた。今回は腰までのウエーダーを使ったが、これなら長靴があれば濡れることはなさそう。
まずはオールを使って離岸。離れたらエンジン始動を試みる。
緊張しながら燃料タンク通気弁を緩め、燃料コックを解放、ハンドルをスタートに合わせて…リコイルスターターを引く。
かからない。
また引く!かからない。
もいっちょ!かからない。
もいっちょ!かからない。
もいっちょ!もいっちょ!
かからないんですが…再び不安になる。
なにか間違ってる?いや、そんなはずないな。一応抜けがないか指差し確認。やっぱり問題なさそう。
もう一回引く!かからない。また引く!かかった!
!!!! ボートが走り出す!
おいおい、ちょっちょっと待て!なんで走るの?聞いてないよ!
ちょっと止める、いや停まれ!いや、減速か?
半ばパニックになりながら減速してアイドリング状態に。するとエンスト。
正直エンストしてくれて助かりました。ホンダ2馬力船外機はエンジン始動と同時に走り出すので注意が必要だとわかった。説明書や動画にはそんな注意は無かったように思う。
息を落ち着けてふと目線を上げると、カモメが不思議そうに見つめていた…。
狭い港内では不安なのでオールで港外まで出ることにした。たまに釣りに来た葉山港の堤防を見上げながらボートを漕いでいる。不思議な感覚だ。

港外の広い場所で再度エンジンを始動させる。アイドリングに近い速度で暖気させつつ、舵をきる。右旋回、左旋回、なるほど、こんな感覚なんだな。
マイ魚探、ホンデックスPS-611CNを起動する。現在地が正しく表示されるのを確認。

魚探に航跡が記されると一人船頭になった喜びがじんわり込み上げる。
富士山を西に見ながら目的地の名島沖まで向かう。フルスロットルにはしないが、魚探の速度表示は8~10kmを表示している。これで十分だ。

名島近くになると海底に変化が出て、魚探のフィッシュアラームが頻繁に鳴り響く。
今日は初出航なので準備、片付け、操船と魚探の操作を確認するのが目的なので釣りは少しだけ。
タイラバを落として誘うがアタリ無し。まあいいでしょう。
カヤックもそうだが、ゴムボートはなお風に弱い。当日は決して強い風ではなかったが、結構な速度で流されていった。
何度かやってみて決めるが、シーアンカーの必要性を強く感じた。それから、釣り道具を積んだら狭いので、ロッドホルダー位は必要になるだろう。
そんなことを考えていたら14時を過ぎた。風も強くなってきたので帰ることにする。
港に向かう間にも波が高くなっていく。2馬力は思いのほか非力なようで、波にぶつかると失速、真っ直ぐ走れない。

そんなわけでヨロヨロと帰港した。

葉山新港は港で水道を使える。道具を洗い、ブルーサファイアも洗って乾かすスペースがあるので有難い。自宅で行う片付けが最小限で済む。砂浜だと片付けが大変そうだ。その代わり施設利用料と駐車場使用料で1500円強負担する必要があるが。
片付けも慣れていないため二時間くらいかかった。ボートを乾かす時間をとっているとは言え、一時間程度に短縮したいものである。
港内には他にもマイボート釣りをしていた方も見受けられた。聞くとハタの大物やアマダイを釣り上げていた。
こちらも早く釣れるようならねば。
船長たおやんの誕生。新たな釣りのステージに上がった今日は 、釣果こそ無かったが記念すべき一日だった。