秋晴れに魚の群れを見て癒される

今日は北風が吹く予報だったのでカヤックには厳しいと判断。前々から興味のあったエギングにトライしようと決めた。
北風に強そうで駐車場がある場所、観音崎の南側にしよう。それから、前に行ったことがある葉山港の様子も見てみたい。
本当なら早朝から出だして朝マズメを狙うべきだろうが、ここのところ忙しく、いつもの時間に起きてノロノロ出発。まず葉山港を目指す。
平日ながら堤防には結構人がいる。沖に向けて大型のウキを投げている人は青物狙いだろうか。毎日来てそうな常連の気配。その他私のようなエギンガーが半数くらい。
葉山港は昨年位までヘリポート部分も立ち入ることが出来たが、今は入れない。釣座は著しく少なくなってしまった。
葉山マリーナ側にイカを発見し釣り開始。
エギを投げてみる。イカの沖側に投げてシャクリつつイカの群れに近づける。脳内ではイカが飛びついてくるイメージが鮮明だが、現実はそんなに甘くない。エギが近づくとイカはスーっと距離を取り近寄らない。
ならばと足元で落とし、込み誘いに切り替える。一度底付近までエギを沈め、海面付近まで誘い上げる。そしたらフォールさせるの繰り返し。
来た来た。寄って来た。
興味を持ったイカが触腕を伸ばし、やがて抱きつき、墨を吐きつつ上がってくる・・
というイメージであった。脳内では。
実際にはエギまで50センチ程度の距離から近寄ろうとせず、徐々に遠ざかっていった。このイカたちはヤル気が無いのか、ダイソーの100円エギがいけないのか・・・だってエギって高いんですもの。
と言うわけで、早々に葉山港を諦め観音崎を目指すことを決意。但し一度自宅に戻り、防寒着を調達する。北風が思いのほか冷たかったからだ。
さて、次は観音崎だと思ったら嫁さんが連れていけと言う。運動音痴に磯はどうかと思い、三崎港に目的地変更となった。最悪マグロの刺身を調達出来るし。
三崎港は足場がすこぶるよろしく、車を横付け出来るのが魅力である。
嫁さん用にサビキ仕掛けを用意してやり、私はエギを投げてみる。

よくわからない場所でエギを失うのは嫌なので、まずはダイソーエギで探っていく。
足元に投げると結構深い。6m位あるみたい。追ってくるイカがいるかどうか注意深く観察するが見当たらず。
遠投に切り替え、あちこち探るが反応は無い。辺りの釣り人の様子を見渡すがイカが釣れている気配は皆無。
ふと嫁さんのサビキを見ていると、鰯の群れの下、底付近に巨大な魚影が。クロダイ?メジナかな?
こうしちゃおれんと仕掛けをチェンジ、メジナ針と練り餌を付けて落としてみる。ハリス細いが大丈夫か?
小魚が寄ってきてついばみ始める。なかなか針ががりしなくても魚を見ていると楽しい。が、暫くするとやっぱり釣り上げたくは釣り人の性であろう。
臭いに誘われて魚が寄ってくるが、比較的大きな魚は練り餌を確認して離れていく。水中で静止した餌は魚もおかしいと思うのだろう。
そこで練り餌を千切ってコマセ状に撒き、頃合いを見て仕掛け投入。竿を置いて当たりを待つ。その時竿先が激しく引き込まれる強い当たり。慌てて竿を持って合わせるが瞬時にテンションが抜けた。
巻き上げるとハリスが切れていた。なんてこった!細ハリスで心許なかったがこんなにあっさり切れるとは・・・
もっと太いハリスの仕掛けはないかとタックルボックスから胴付きのメバル仕掛けを発見。これもハリス2号だがさっきよりマシだ。重りを付ける一番下のスナップをカット、上部に中通し重りを付けて2本針に練り餌を付けて再投入。
・・・・・・・反応なし。
唯一無二のチャンスを活かせなかったことでテンション大幅ダウンに陥りそうになる。が、今回は家族でのんびり釣りを楽しむのだから釣果は二の次なのだ。
嫁さんはサビキで小魚を上げだした。群れの正体はトウゴロウイワシだ。イワシと言うが、ボラの仲間らしい。かなり以前だが、刺身にして食べて美味しかった記憶がある。今夜はこれを肴にしよう。

僅かしかなかった練り餌が尽きたのでルアーに切り替える。あちこち探るが反応はない。三崎の魚はすれてるのかな?カヤックの時も思うが、遊漁船船長の腕は凄いよね。初心者でも大抵釣らせるんだから。
釣れないのでボーッと海を眺めていると左隣の釣り人が何かやっている。海面に白い物体。ビニール袋でも引っかけたかな?と思ったら竿が海面に引込まれるているではないか。大ヒラメか?上げられないで困っているように見えたのでタモを持って駆け寄るとエイだった。
あまりに大きいので私のタモに収まらないように見える。一応タモ取りを試みると意外なことにぬるっと収まった。さすがエイ。隣の釣り人と協力して引き上げた。
これほど立派なエイ(アカエイ?)は初めて見た。ブフゥブフゥッ!と鼻息?しているのだ。魚と言うより、なんかの動物みたい。(魚も動物だが)
タモから出すためひっくり返すと、ウム、これぞエイの顔。
これぞエイの顔
釣れたトウゴロウイワシを泳がせたら掛かったらしい。写真撮影して海に帰してあげた。しばらく海面で逆さになっていたが程なく元気に泳いでいった。よかったよかった。
戻って釣りを続けていると先ほど手助けした隣の釣り人が、お礼だと言って飲み物をくれた。恐縮しつつありがたく頂戴した。
天気は良い。イワシをはじめ魚の群れは常にいて、アカエイの登場もあって楽しいが釣果に恵まれない。エギをあきらめ、ジグヘッドにワームを付けて根魚を狙う。ヒラメいないかな?冷凍庫前の湾内を一周したが反応なし。日が傾いてきた。そんな時に根掛かりでジグヘッドを失う。

暗くなってきたし引上げようかと思っていたら左二人目の釣り人がアオリイカを上げていた。話を聞いてみると、足下で掛かったのだという。曰く
ほとんどの人は遠投しようとするけど、足下でも結構掛かるんだよ」とのこと。自分のことを言われているようで、反省。
親切にもやって見せてくれたが、明らかに私のエギよりゆっくり沈んでいく。聞くと、エギのウェイト部分に穴を開けて軽くしていた。やっぱり釣果を出す人は様々に試行錯誤するのだと感心したのだった。お礼を言って三崎港を後にした。
釣果は嫁さんが釣ったトウゴロウイワシ8尾。嫁さんが刺身にしてくれた。

ウム、旨い。身は小さいが凝縮した濃厚な旨みがあり、新鮮なので生臭さは感じない。今季また行く機会があったらもっと数が釣れるよう準備しよう。
久しぶりの堤防釣り。多彩な魚を間近で見ることは楽しい。アカエイも驚きがあった。フレンドリーな釣り人が多く満足度の高い釣行であった。